スポンサードリンク
目次
年収1000万円の人はどれぐらいいるのか?
世帯収入が1,000万円というのは、あまりめずらしくありませんが、1人で1,000万円を稼ぎ出しているとなると、次元が違ってきます。1人で年収1,000万円、何てすてきな響きでしょう。なぜなら、年収1,000万円を1人で稼いでいるのは、男女合わせて、たったの5パーセントしかいないエリートなのです。
男女あわせて、平均年収を1000万円以上もらえるのはおそよ全体の5%です。男性は7%、女性は1%となっております。
庶民の憧れ、年収1,000万円ですが、冷静に考えて、年収1,000万円とは、どのような暮らしなのでしょう。夫が年収1,000万円ならば、妻が生活のために働かなくてもいいことは、想像できますが、いったいどれだけのゆとりの生活ができるのでしょうか。
年収1000万円にかかる税金
年収1,000万円といっても、1,000万円全てが課税対象となるわけでありません。年収に応じた「給与所得控除額」というものがあるのです。
(給与所得の源泉徴収票の支払金額) | 給与所得控除額 |
---|---|
1,800,000円以下 | 収入金額×40% 650,000円に満たない場合には650,000円 |
1,800,000円超 3,600,000円以下 | 収入金額×30%+180,000円 |
3,600,000円超 6,600,000円以下 | 収入金額×20%+540,000円 |
6,600,000円超 10,000,000円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
10,000,000円超 12,000,000円以下 | 収入金額×5%+1,700,000円 |
12,000,000円超 | 2,300,000円(上限) |
年収1,000万円の課税所得は、約630万円
年収1,000万円の場合、表の「6,600、000超、10,000,000以下」に入りますので、
「1,000万円 × 10% + 120万円 = 220万円」
の給与所得控除が受けられます。さらに、38万円の基礎控除、厚生年金や健康保険などの社会保険控除、生命保険控除、傷害保険控除などで、だいたい150万円程度の控除がありまます。そうして収入の1,000万円から、220万円と150万円を引き、残りの630万円が課税対象の所得金額になります。
所得税
課税対象の所得金額が出ましたので、次は、所得税を以下の国税庁の「所得税の速算表」から、計算してみましょう。
所得税の速算表 | ||
---|---|---|
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円を超え 330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円を超え 695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円を超え 900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円を超え 1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円を超え4.000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 45% | 4,796,000円 |
年収1,000万円にかかる所得税は、約84万円
課税対象の所得金額が、630万円なので、表の「330万円を超え 695万円以下」に当てはめると、税率が20パーセント、控除額が427,500円です。
「630万円 × 20% - 42万7,500円 = 836,500円」
約84万円の所得税になります。意外と少ないですね。
住民税
では、住民税を計算してみましょう。課税対象の所得金額が、所得税と同じく630万円なので、一律10パーセントの税率をかけて、5,000円を足します。
年収1,000万円にかかる住民税は、約63万円
(課税所得(約630万円)×10%+5,000円=約63万)
住民税は約63万円。所得税の84万円と合わせると、147万円、約150万円の税金になります。年収1,000万円では、「税金で年収の半分を持って行かれる」と聞きますが、実際は、15パーセント程度なのですね。これで、安心して、年収1,000万円を目指せます。
年収と手取りの関係
年収が1,000万円以下の場合、総収入に対する手取りは、約70~80パーセント程度と言われています。年収と手取りの関係を表にまとめてみました。
年収 | 手取り |
---|---|
300万円 | 200万円~250万円 |
400万円 | 280万円~300万円 |
500万円 | 350万円~390万円 |
600万円 | 400万円~450万円 |
700万円 | 520万円~550万円 |
800万円 | 580万円~610万円 |
1,000万円 | 700万円~800万円 |
年収1,000万円の手取りは、700万円から800万円程度なのですね。これでは、高級車を1台買うと、1年間の手取りが吹き飛んでしまう気がします。では、どれくらいの生活になるのか、年収1,000万円の暮らしぶりを見てみましょう。
意外と裕福ではない年収1000万円の暮らし
手取り
年収1,000万円の手取りは、約700万円~800万円
手取りを750万円と仮定すると、その支出の内訳はどうなるのでしょう。ボーナスを夏冬合わせて4カ月分とすると、1カ月は約47万円、ボーナスが90万円が2回で180万円ほどです。47万円という1カ月の生活費は夢のようですが、実際に調べてみると、意外とゆとりがないことがわかりました。
住宅
都心に住むのと地方に住むのでは、住宅にかかる費用が違ってきますので、一概には言えないのですが、住宅にかけられる費用は、年収の25パーセントまでと言われています。これを額面給与で考えると、年間250万円を住宅費にかけられることになりますが、750万の手取りから250万円を引くと500万円になってしまします。手取りの3分の1を住宅費にかけるのは、現実的ではないので、750万円の25パーセントの187万円と考えたほうがよさそうです。それでも、家賃にすると、15万円くらいまで、支出することが可能になります。
25年ローンを組めば、約4200万円、30年ローンなら約4700万円、35年ローンなら約5200万円
引用:HOME’S その年収ならどんな家に住める② 購入できる物件を年収から試算
都心では、土地付き1戸建ての物件は、25年ローンの4,200万円では買えません。35年ローンの5,200万円、駅から歩いて30分がギリギリ買える物件でしょう。地方ならば、4,200万円で土地付き1戸建て、駅から徒歩15分の物件が買えそうです。
車
年収が1,000万円あれば、どれくらいの高級車に乗れるのか、車査定のサイトで調べてみました。
車購入の選択目安は、年収の半分程度といわれています
引用:車査定.jp 車購入をする前に年収目安をチェックしてください!
車の購入の目安を年収の半分とすると、500万円の車が買えることになります。500万円あれば、プリウスは余裕で買えますが、なんと、レクサスには手が届かないのです!
貯蓄
そこそこ便利な土地で戸建ての家を買い、車もそこそこの車で子供も2,3人いて私立や大学以上の学校に、しかも地元ではなく下宿代のいるところに行っているとたぶん1000万程度では足りません
参照:Yahoo 知恵袋 年収が800万円から1000万も貰っているに 経…
何ということでしょう、住宅費や車にお金をかけて、子どもの教育となると、年収1,000万でも苦しいのですね。これでは、妻も仕事を持たなくてはやって行けないかもしれません。
信じられないことに、年収1200万円以上の世帯でも、11.8%は貯金ゼロ。つまり、高所得世帯の8世帯に1世帯は貯金を持っていないのです(金融広報中央委員会家計の金融行動に関する世論調査平成26年)
引用:東洋経済 年収1000万円超なのに貯金がない人の悪習慣
年収1,000万円は、庶民の夢ですが、小金があるだけに浮ついた暮らしをしやすいのでしょう。しっかりと地に足をつけた生活をしていかないと、破産しかねないのかもしれません。
1000万円を稼ぐには?
年収1000万円以上の職業
職業 | 平均年収 |
---|---|
弁護士 | 1,181万円 |
パイロット | 1,161万円 |
医師 | 1,150万円 |
大学教授 | 1,087万円 |
参照:Denkon.net 職業はやりがいよりもお金!男性の職業別年収ランキング後編
年収1,000万円を目指すには、どれもハードルが高い職業です。一般人が年収1,000万円を望むのは無理があるのでしょうか。
看護師でも年収1000万円が可能!?
看護師の平均年収は、500万円を切りますが、職場を選ぶと年収1,000万円も狙えます。
美容外科クリニックに勤務すると、看護師は年収1,000万円を狙うことができます。美容外科クリニックは、自由診療のクリニックですので、一般的なクリニックよりも給料が高く、さらに能力次第では報奨金を得ることができるため、年収1,000万円を狙えるのです。
引用:看護ワールド 年収1,000万円稼げる看護師の仕事ならこの3つ!
美容クリニックのほかにも、都心の私立医大付属の病院勤務や、訪問介護を仕事にすると、かなり高い年収を望めそうです。
伊藤善之氏の「バカでも年収1000万円」に学ぶ
伊藤善之氏の「バカでも年収1000万円」には、以下の6つのポイントが、わかりやすく書かれています。
1.これまで見落としていた「成功の糸」をつかむ。
2.人の5倍のスピードで行動する。
3.「弱点レーダーチャート」を武器にする。
4.もっとも利息が高いのは、「人への貯金」である。
5.毎日、全力を出すだけでいい。
6.自分のほしい結果を、最短でつかむ。
「バカでも年収1,000万円」では、筆者がいかにして成功をしたかを語っています。「1.成功の糸をつかむ」では、毎週、木曜日にしていた選択を変える。例えば、今まで断っていた上司との飲み会に行ってみると、そこにチャンスが転がっているかもしれません。「2.人の5倍のスピードで行動する」では、仕事のクオリティよりも、速度がインパクトを人に与えると言っています。バカリーマンが、できる男に変身する過程は痛快です。この本は、勉強ができる頭のよさと、社会で成功するための頭のよさが、決して同じではないことを教えてくれます。
年収1000万円の人と結婚するには?
年収1,000万円を稼ぐ男性には、学生時代に必死で勉強ばかりしていて、彼女いない歴=年齢という人や、仕事が忙しすぎて女性と付き合う時間がない人も多いと聞きます。そんな彼らが、結婚する女性に望むのは、スリリングな関係よりも安らかな家庭のようです。
結婚するならば内面を重視したいと思っているようです。やはり忙しい男性にモテる、好印象なのは癒し系や明るい女性が人気ですね。家に帰るとほっとするようなそんな家庭を望む人が多いようです。
年収1000万円を超える男性には、結婚するなら内面を重視したいという意見が多いようですが、女性が内面を見てもらうためには、まず外面をクリアしなければなりません。彼らが望んでいるのは、外見もそこそこキレイでカワイく、かつ内面が豊かで明るい女性なのです。